文房具売り場の遠野さん

2012.06.01.Fri.09:49
文房具売り場の遠野さん
作品一覧 まめご 様)

 大型書店内の離れ小島、文具売り場で働くアルバイトの遠野さんと愉快な仲間たち。この話はフィクションです。実在の会社、人物、他諸々とは一切関係ありません。ないんだってば。(あらすじ 作者様)

 かるーく楽しく、テンポ良く読めるお仕事もの。
 中身オッサンな遠野さんと仲間たちの会話がすっごい笑えるw(下ネタ含) 「マッパにエプロン」談義はめっさ笑かしてもらいました。

 友人に書店文具売場の担当だった子がいるので、カード発注とか手帳カタログとか、個人的には懐かしい響きー! めちゃくちゃリアルなフィクションです(笑)
 一話完結のシリーズ。全十二話。気が付いたら最終話、ってくらいサラリと読めます。おすすめ。

萌え絵師への道

2012.03.27.Tue.21:17
萌え絵師への道 【R15】
作品一覧 昔昔亭或処  様)

 売れない少女漫画家の「あたし」。ある純文学の売れっ子先生が、ラノベを書いたがために、何の因縁か、その挿絵を描くことになりました。(あらすじ KONA)

 タイトルとあらすじで、すんごいイロモノを想像してたんですが(本当ーーーにすいません……!)、意外や意外に、真面目に読めるお話でした。
 いや、笑えるとこも、萌えるとこも、たくさんあるんですけどね! コメディだしね!

 語り手=ヒロインの「あたし」と「先生」。彼らが協力し合いながら、小説を創っていく過程が面白いんです。アイデアを出し合って、キャラに一捻り入れたり、装丁を工夫したり。
 また、この作中作のテーマは、ヒロインの抱える問題と、オーバーラップしています。それが物語を深くしてる。

 最終巻を作る際には、創作する者同士の、「なぜ書く(描く)のか」という真摯な問答があります。そのシーンが、とっても好きなのです。創作好きなら、一度は考えることじゃないかなーと。

 先生の容赦なさもよいですねー。かっこいい。意地悪なヒーロー氏が、ヒロインをちくちくいぢめるの、好きです。笑。

 BLマッチョ下ネタ、ありますので、苦手な方はご注意を。本編完結後にスピンオフあり。
 これから読み返して、先生の苦行にニヤニヤしたいと思います。オススメ。

春日坂高校漫画研究部

2012.03.17.Sat.00:26
春日坂高校漫画研究部
作品一覧 あずまの 様)

 吉村里穂子、高校二年生。リア充の兄妹に挟まれたオタクである。小説書きのキタちゃん、毒舌マリちゃん、イケメンオタクの五味に囲まれた漫研の日々。オシャレも恋も大学からでいい。そう思っていた彼女に三次元ボーイズが襲いかかる。(あらすじ 作者様)

 「『なろう』は、気に入った作者様の『お気に入り小説』を見てみるといいよ!」とアドバイスいただきまして、なるほど、こーやって探せばいいのね! と目から鱗です。好きなサイト様のリンクを辿る感覚に近いかも。
 感想を書いてる方のお気に入りも見れるので、そこから辿るのも楽しいです。よーやくあそこの歩き方が分かってきたわー。

 そんな感じでフラフラしてた時に、目に留まった作品です。
 序盤は、ヒロインと愉快な仲間たちの、漫研の日常。オタクヒロインものは結構あるけれど、今まであまり食指が動かなかったのですが、このヒロインは三次元に全く興味がないとこが良かった(笑) 彼女の語りと、オタ的友情が楽しくて、引き込まれてしまいました。

 で、微量ずつ甘さが増していくんですが。中盤からはたまらんかったです。あまずっぱい青春オラオララッシュですよ。
 ただ、彼女が三次元から遠ざかってるのは、過去のトラウマが関係してて、そゆとこも青春だなーって思いました。
 大人になれば、「あれは周りも自分も子供だったからね」って思えることも、生傷のうちは痛いし、受け止めきれない。そこを過ぎ去った私にとっては、懐かしい苦さがよぎる感じデス。

 漫研以外の友人関係や、兄妹の関係もすごく面白い。薄味ですが、逆ハー要素もあります。
 今、いいとこでお話が途切れてまして、つ、つづき……!orz 学園ラブコメが好きな方は、チェックしてみてください。連載中の長編。

 ☆ 続きはいただいたコメントのお礼です ☆
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Loving home

2012.03.08.Thu.19:55
Loving home
作品一覧 瀬能こゆき 様)

 四年前、母の再婚で和音(かずね)に新しい父と兄ができた。その一年後には弟・希望(のぞむ)も生まれた。だが、そのわずか二年後、母は病気で死んでしまう。それから半年が経ち、和音たち家族の生活は幼い希望を中心に慌ただしく過ぎていく。そんな中で育んでいく家族の愛、そして和音の恋の物語。(あらすじ 作者様)

 うーん例えるなら、「○ちゃんと僕」+恋愛要素 というような感じでしょうか。あの雰囲気が好きな方に、すごくオススメ。

 母親をなくし、だからこそ血の繋がらない家族を大事にしてる和音さん。しっかり者で心優しい女の子だけれど、等身大の弱さもあって、時には家族と喧嘩したりすれ違ったり。

 彼女に惹かれる同級生や、兄の仁さんはほんと優しくってイケメン! そしてちっちゃい弟、お父さんも、とっても魅力的。特にね、弟君がめっちゃかわいいんですよーーー! 幼児ええのうー(*´Д`*)
 あるすれ違いと葛藤にせつなくなったりもしましたが、良いラストでした! 番外編であの人が報われますよーに! 完結済。

土木科の女子高生。

2012.03.07.Wed.09:58
土木科の女子高生。
作品一覧 折口左右 様)

 主人公、麻井睦美の学校は県立工業高校土木科。定員四十名、内女子一人――。でも男の園に入ったからといって特別扱いはされません。そんな教室の日常をたんたんと見守る、一話完結型の短編集。(あらすじ 作者様)

 受験に失敗し、土木科へ進学を決めた睦美さんの日常。
 クラスに女子は彼女一人、でも逆ハーとかそういうのは一切ありません。マイペースでさばさばした彼女は、「友達にいたらいいなー」っていうタイプの女の子です。

 そんな彼女なので、ほぼ完全無糖……と言いたいところですが。無糖は無糖だけれど、クラスで一番バカ、と呼び声高い飯島君との会話は、なんだかほのぼのニヤニヤしちゃうんですよねー 飯島君アホすぎて笑えるしw
 まったりのんびりできる作品をお探しの方はぜひ。それほど長くないので、さっくり読めます。現在十二話まで。

河野さんちはこちらです

2012.02.29.Wed.19:13
河野さんちはこちらです
(掲載サイト:二丁目七番地 山咲黒 様)

 イギリスで働いていたはずの長女が、おまけを連れて帰ってきた。そこから始まる、河野家とその周辺の人々の物語。そして時々、昔の話。(あらすじ KONA)

 いつか読もう読もうと思ってた作品。読んでみたらやっぱり素敵だった!
 全体的にほのぼのしてるけど、何とも深いお話でした。

 ある不幸を経験し、それでも家族の絆を大事にしながら寄り添う河野家の皆さん。
 なんてことない日々の中に見え隠れする、彼らの心の闇はとても深いです。その闇を払うのは、さりげなく支えてくれる家族だったり、他人の無償の愛だったり、時には衝撃的な出来事であったり。

 導入のエピソードこそぶっとんでますが、その後に続くショートストーリーは、ほどよく生活感があって、地に足着いた感じ。
 長男・武一さんの不器用だけどとっても家族思いなとこが、自分はすっごく好きでした!

 そして、いちばん印象的だったエピソードは「シンドローム」。理知的な人が秘めた、狂信的な愛にやられました。こちらはあるイギリス人カップルのお話です。

 FT要素のない現代ものなら、この作品のように、ありそうでなさそうで、でもやっぱり「あるかも!」って思えるよーなリアリティのあるお話が好みカモ
 以前ご紹介した、「女は氏無くしても玉の輿」と同じ作者様の作品です。短編シリーズ・完結済。

君たちは嘘つき

2011.10.27.Thu.13:12
君たちは嘘つき
(掲載サイト:A Little Less Conversation 木坂むつ 様)

 教育実習生として、いわく付きの高校に来た保苑幸(ほその・ゆき)は、男嫌いだと評判の及川妃奈子(おいかわ・ひなこ)と出会う。彼女の言動が、幸は妙に気になるのだが────。(あらすじ KONA)

 いーやー、とっても面白かった!
 ミステリ要素の絡んだ恋愛もの。お話については先入観無しで読み進めていただきたいです!

 全九話の無駄なくまとまった本編の中で、事件が起きてなおかつ、きちんとキャラが立ってるのがすごい。病弱・勝ち気で男嫌いなヒロイン嬢と、クールだけど、どこか子供っぽいヒーロー氏。脇キャラも、オッサンから男前美女まで揃っててステキ。

 続編の、「汝の罪人(つみびと)を愛せよ」は、本編に輪をかけて面白かったー!
 再会。そして、明らかになる過去の真実────こちらもコンパクトで中身の濃い全十二話。

 その他、ミステリ要素無しの続編一本と、番外編が三作あります。
 とりあえず二人のその後がかなり気になりますねー。長らく更新のないサイト様ですし、続きは読めないかも……だけどアレコレ想像すんのも楽しかったり すごーくオススメ!

 ☆ 返信不要でコメントくださった方へちょっとだけ ☆

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game.com

2011.03.21.Mon.16:55
game.com
(掲載サイト:Nothing 多岐川 暁 様)

 恋愛にも勉強にも、いまいち本気になれない。怠惰な高校生活を送っていた修平は、友人の秋生から、「一緒にゲームを作ってみないか」と誘われる。ゲーム制作にすべてを賭けた四人の、青春の日々。(あらすじ KONA)

 いやーーーーー、大っ変面白かったです! すっごい胸熱!
 理知的な文章で綴られた彼らの日々は、とてもクールで、だけど熱気に満ち溢れてる。その本気度や情熱は半端じゃなくて。

 ゲーム制作のチームはティーンエイジャーの四人。修平のように、ゲーム制作をきっかけに変わる子もいるし、始めから将来の夢を賭けている子もいる。複雑な事情を抱えながら、あるいは挫折に苛まれながら、前に進もうとする彼ら。私自身、自分のダメさにヘタレてた時に読んだので、とっても励まされた気がします。

 また、恋愛要素がないことが、このお話ではすごく成功しているような気がしました。恋愛要素があると、どうしても男性向け・女性向けといった傾向が出やすいと思うのですが、その枷(と表現したら語弊があるかもしれませんが)から解放され、どこか軽やかな印象でした。男女問わず楽しめる、稀有な作品ではないでしょうか。

 20話ほどの読みやすい長さで、とってもおすすめ。完結済。
 こちらはシキ様のブログで知った作品です。シキ様ありがとうございました!

トイレットペーパー戦争

2011.03.03.Thu.04:16
トイレットペーパー戦争 【R15】
(掲載サイト:小説家になろう 国高ユウチ 様)

 向坂藍は自称根暗で無口な女。佐倉葵は学校で最強と名高い番長様。色んな意味で擦れ違う二人のじれじれ勘違いストーリー。(あらすじ 作者様)

 とってもタイトルホイホイなこちらの作品w 自称・平凡女子高生の向坂藍さんと、喧嘩上等・番長タイプな同級生、佐倉葵君のお話です。

 何の因果か、葵君の前の席になってしまった藍さん。そして彼女の後頭部に向かって、ひたすらトイレットペーパーを投げつける葵君が笑えますw なんかね、もう……いろいろ間違ってるよ! とつっこんでました。彼の暴走は、何人であっても止められない!

 勘違いコメディが好きな方におすすめ。逆ハー要素・視点切り替えあり。
 R15指定ですが、今のところそのような展開を微塵も感じさせないコメディです。(あ、もしかしたら暴力表現でR15かもしれませんが!) どう見ても意思疎通できなさそうな二人の関係、一体どうなっちゃうんでしょうね! 今後の展開に期待。

☆ 続きはいただいたコメントのお礼です ☆
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自由な風は君のもとに

2010.09.12.Sun.01:23
自由な風は君のもとに
◆トップページ→目次→小説 とお進みください。
(掲載サイト:翡翠の森 真知 様)

 リストラされ、求職&部屋探し中のちづる。そんな時、不動産屋の前で六歳年下の少年に声をかけられた。「部屋を貸す」 という申し出に乗って、その少年と同居を始めたちづるだが。(あらすじ KONA)

 おもしろかったですーーー!
 同居人と家主の関係から始まる二人。といっても、彼らはふつーに対等で、気を遣うことはあっても基本自然体なのです。もう、この空気感がすごく好きー
 拾われ同居系 (勝手にジャンル作ってサーセン) といえば、拾い主が過保護だったり、拾われた方が極端に卑屈だったり、バランスが偏るのが定石なので、何だかとっても新鮮でした。(王道のも好きですけれどね!)

 それと文章が非常ーに好みで。過不足のない描写、くすっと笑えるさりげないユーモア。派手ではないけれど、いつの間にかすーっと引き込まれる感覚 本屋さんの恋愛小説コーナーに並んでそうなレベルだと思うのです。

 もちろんキャラ萌えも完備!←重要 年下少年・悠二君は、落ち着いてて見目も良くて、あとちょっぴり影がある。主人公のちづるさんは普通っぽさがかわいい女性。不器用だけど、芯が強いんですよね。それと悪役がいないせいか、全体的にほのぼのデス。

 淡々と始まり、途中いろいろあって、最後は……。芸人のスピードワゴンばりにツッコミそうになりました (古くてごめんなさい)。特に大人の女性にオススメ!! さくっと読める全29話、完結。

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