語るべきひと来たれ

2008.11.12.Wed.01:52
語るべきひと来たれ
(掲載サイト:羊種 ひつじ 様)

10/11/02 リンク切れを確認。
 ―――どうしてこんなことになったんだ。頭の中で繰り返される言葉は、もはやそれだけとなりつつあった。口内に充満する唾液は血の味がして、萬(よろず)は二度三度と足元へとそれを吐き捨てた。(あらすじ サイト様より)

 作者様の解説によれば、田辺聖子さんの「文車日記」にある「大君のみ楯」に触発された作品だそうです。日本書紀の時代、蘇我氏に敗れ、味方の裏切りにあった男の最後を描いた短編。
 萬の壮絶な最後に圧倒され、回想で出てくる彼の伴侶、阿津の、強気な口調から見え隠れする愛情に胸が詰まります。自分が死ぬ間際に見るものって何だろうな。ドラ●もんとかだったら嫌だなー。何となく。

 和風の作品は数こそ少ないですが、知識がないと書けない部分が大きいので質は平均して高い気がします!

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