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水中の路

2009.03.11.Wed.01:03
水中の路
(掲載サイト:作品一覧 柚井ユズル 様)

 プールで溺れ、意識を失った律花が目覚めると、そこは戦国の世。とある集落で殺されそうになった律花は、逃げ込んだ山中で八尋と名乗る青年に出会う。(あらすじ KONA)

 こちらの作品、一つの命を繋ぐために他の命を犠牲にする、それをどう捉えるかという問題が物語に何度も出てきます。序盤、助けたヤマイヌの餌にするために、律花自ら兎を殺すシーンが象徴的。肉はスーパーで買ってくるもの、という価値観を持つ現代っ子なので戸惑うのは当然ですが、兎の温かさを感じながら、彼女は自分も他の命の犠牲の上で成り立っていると気が付きます。

 これ、非常に日本的な思想だと思うのですよねー。ここまで 「和風」 と言える小説にネットでは初めて出会ったかも! (作者様がそれを意図しているかは分かりませんが!)

 その後、律花は戦や権力争いに巻き込まれ、繰り返し同様の選択を迫られます。相手を殺さなければ自分や大事な人が殺される世界で、彼女は信念の赴くまま行動します。それは時に 「偽善」 と謗られますが、彼女の体を張った 「偽善」 は、いつしか人の心を動かすのです。

 ・・・でも、難しい事考えなくも無問題! 軽めの文体で、暗い印象はなく読みやすいですし、クールな八尋がすごくかっこいい! 逆ハーになるような、ならないようなモヤモヤ感も好きでした(笑) 長編完結済、アンケートで教えていただいた作品です。

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