網と羽、有情の玻璃

2009.02.25.Wed.07:01
網と羽、有情の玻璃
(掲載サイト:Heaven Can Wait 月海繭子 様)

 武士の台頭がはじまった頃。武家の棟梁の子息、水原義匡(よしまさ)は前大納言の娘、珠珂瑠(すがる)姫と政略的な縁組を結ぶことになったのだけれど・・・。(あらすじ サイト様より)

 アンケートにておすすめいただいた作品です。『堤中納言物語』 の一編、「虫愛づる姫君」 がモチーフの前後編。平安時代後期をイメージしているのだそうです。
 何にも染まらない、珠珂瑠の透明な生命観、世界観に心が洗われる。武士として他者の命を奪い、陰で鬼と呼ばれる義匡にとってもきっと、それが救いなんだろうな、と。
 せつないとも違う、嬉しいとも違う、けれど何かで満たされるような、不思議な読後感でした。淡々としながらも細やかな情緒が感じられる作品です。もう一つおすすめいただいた同じサイト様の 「花守人」 も良かったです!

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