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カテキョ怪談

2012.06.24.Sun.13:43
カテキョ怪談 【R15】
作品一覧 えつ 様)

 高校受験をひかえた中学二年生の夏。進学校めざしてるくせに成績がどん底だった私に、親が家庭教師をつけた。家庭教師は霊感もちで少し意地悪だった。(あらすじ 作者様)

 ホラーですよ! な現代FT。
 じわじわ来るエピソードあり、最後にゾクッとなるエピソードありで、何ちゅーか、緩急のある程よい(?)怖さが良い!
 作者様の引き出しの多さと、見せ方の上手さ、怖さの匙加減に、管理人、感動しました。時々チキン肌になりながら。

 で、怖いだけのお話ってきっとたくさんあると思うんですけど(←ホラーはそんな読まないので推測)、この作品が面白いのは、怖さとラブあま要素がいー感じにマッチしてるところw
 ヒロインは怖がりつつも結構ドライで、霊感ありのイケメン大学生・高橋さんとのやりとりは、何となくほのぼのしちゃいます。
 ちなみに、カテキョの高橋さんもさることながら、その仕事仲間の斉藤さんが自分は好みデシタ。
 
 ホラーどんんとこい! な方、ちょっと怖いけど見てみたいわって方、そしてラブあま好きな方もぜひ。どんどん暑くなるこの季節に、ちょーどいんではないかと思います。
 残酷描写、ちょっぴり大人な表現でR15。それほど長くないのでさくっと読めます。長編・完結。
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空をなくしたその先に

2012.06.16.Sat.22:13
空をなくしたその先に
作品一覧 雨宮れん 様)

 「なんとしても帰らなければいけないんだ……」機密書類を隠し持ち、偽名で旅をする王子。「全てをなくしても、あたしはまだ飛びたいと望んでしまう」空を離れることのできないパイロット。空の支配権をめぐる争いに二人は巻き込まれていく。(あらすじ 作者様)

 ややSFっぽい世界観の、ボーイミーツガールな冒険活劇です。
 古代人の遺産で飛ぶ飛空艇をメインに、大型船や列車、そしていくつかの王国が舞台。レトロフューチャー……ともちょっと違うけど、そんな感じ。

 ボーイミーツガールで冒険活劇と言えば思い浮かぶのはジ○リ。だけど、こちらはより大人向け。若干艶っぽく、バイオレンスな表現もあり、作者様ならではの味付けになっています。そして、普通の冒険劇との最たる違いは、ヒーローとヒロインの立ち位置かもしれません。

 小柄で童顔な主人公ディオは、どちらかというと守られる立場で、最初は頼りないなーなんて思っちゃったんだけど、読み進むうちにだんだん可愛く見えてきて 彼が感じる恐怖や悲しみは、ごくごく普通の感覚なんですよね。オンノベでよくある、鋼のよーに揺るぎないヒーロー諸氏とは違うタイプだけど、親近感の湧く、感情移入しやすい男の子。
 また、優秀なパイロットであるヒロイン・ダナは、サバサバパキパキした少女。強い女の子は好きなんで、こちらのヒロイン嬢もすごく良いなーと思いました。

 空の勢力図を覆しかねない機密によって、狙われるディオ。体を張って彼を守るダナ。逃避行で彼らが相対する、襲撃と裏切り。忍び寄る戦争の影。ほのかな恋愛要素もいー感じのスパイス!
 書籍も出しておられる作者様だけに、展開や文章力ともに安定してます。一話の分量も長すぎず短すぎず、読みやすい長編・完結済。

 ☆ 続きはいただいたコメントのお礼になります。
 
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まだらひめ

2012.06.10.Sun.21:24
まだらひめ
(掲載サイト:SPINGO 佃木犬星 様)

 傀儡子一座の見世物である、孤独な少女ナシ。その半身には、無数の経文「マダラ」が刻まれている。
 ある豪雨の夜、数人の僧が傀儡子一座を訪れたことをきっかけに、彼女は「マダラ」の秘密を知るために旅に出るが────。(あらすじ KONA)

 和風な世界観のシリアスFT。モデルはおそらく平安時代ではないかなー。
 この世界で最下層の「文字なし」として、地を這うような生活を送っていた少女ナシが主人公。序盤の雰囲気はなかなか重いです。

 しかし、彼女と旅を共にする、助さん角さん……もとい、ある二人のキャラクターが登場してから、物語は俄然動きはじめます。
 何というか、水と油なこの二人の、どつき漫才が面白いんです(笑) 彼らの影響で、下を向いてばかりだったナシが、自分が何者なのか、何をしたいのか、ということに次第に向き合っていきます。

 やがてナシの「マダラ」は、彼女を権力争いへと巻きこみ────そこで、彼女が知る過酷な真実と、決意。
 ほどよく敷かれた伏線、オチに至るまで、すごくきれいにまとまっている作品です。「買って良かったー!」って思える文庫を一冊、読み切ったような満足感!
 寺門と宮廷の関係など、世界観もきっちりしてて読みごたえアリ。あるいは気になる三角関係。
 長編・完結済です。少し流血描写があるので、苦手な方はご注意を。
 
 ☆ 続きはいただいたコメントのお礼になります。
 ☆ 返信不要でコメントくださった方々も、ありがとうございました!

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a widower & a divorcee ― やもめとでもどり ―

2012.06.06.Wed.12:18
a widower & a divorcee ― やもめとでもどり ―
【サイト全体でR15】
(掲載サイト:The Rainy Rhythm Library 雨音 様)

 結婚直後に夫に駆け落ちされるという、屈辱的で辛い経験をしたリディア。その後復帰した社交界でも、冷笑と根も葉もない誹りを受ける彼女だった。その後6年が過ぎ、すっかり嫁き送れになったリディアは、ある問題を抱えていた。(あらすじ KONA)

 当初、ひらがなのタイトル部分だけ見たので、勝手に和風か現代ものだと勘違いしてました(汗) んが、全然違ったー! 華やかな社交界が舞台の、西洋風恋愛ものでした。

 結婚一週間で夫に駆け落ちされた上に、とにかく散々な目に遭うリディア。ですが、そこでメソメソしないところが彼女の魅力! 機転を利かせて、喧嘩を売ってきた相手を黙らせる勝気さがとっても素敵w
 だからといって、彼女も他人の悪意に傷つかないわけじゃない。そんなリディアの支えとなるヒーロー氏がですね、これまたすごーく魅力的に描かれてるんですよー。
 率直で優しくて、礼儀をわきまえた大人の男で、しかも少年のような茶目っ気とワイルドさを備えたイケメン、とくれば、ねえ(笑) どんだけスペック高いんですか!

 また、自由貿易都市群の社交界という、有力商人がひしめく、華やかで個性的な舞台背景も面白いです。
 このお話は、商家の娘であるヒロインの、成長ものでもあると思います。家業に有利な縁組を期待されるだけだった彼女が、自立した大人の女性になっていく。その過程は、非常に共感できるし応援したくなっちゃいます。

 そんなこんなで、離婚から六年。結婚に希望を持てない上に、恋愛方面に関してはどーにも不器用なリディアが掴みとるのは、はたしてどのフラグ? って感じで先が気になる。
 社交界らしい、軽妙でこじゃれた、ロマンチックな会話が癖になる長編、完結済。

 ☆ 返信不要でコメントくださった方、ありがとうございました!

さよならお兄ちゃん

2012.06.02.Sat.13:34
さよならお兄ちゃん
作品一覧 佐井 識 様)

 結婚寸前で、婚約者が謎の失踪を遂げた。その15歳の妹・紫野を引き取って暮らし始めた23歳の青年・隆之介。兄になかなか心を開こうとしない妹と、妹にどう接していいのかわからない兄。それでも、残された者同士の絆はゆっくりと育まれていく――。
 そして7年が経った春の夜、ふたりは「最後の晩餐」を迎える。(作者様のあらすじより抜粋)

 とても切ない疑似家族もの。
 構成・文章力、ともに非常にハイレベルです。文芸誌とかに載ってそうな感じ!(※文芸誌を買ったことないんで、あくまでイメージ)
 なので、いろんな作品を書いてこられた方かな、と思ったら、こちらが初めてお書きになった小説だそうです。すごいなー。

 物語は、お人好しの御曹司・隆之介さん、彼の義理の妹である紫野がメイン。そして、間接的に語られる、失踪した紫野の姉、更にもう一人の女性が鍵となります。このお話に出てくる女性たちは、みな、狡くて、弱くて、ある意味とても強かです。 
 だからこそ、隆之介さんは、紫野の姉に惹かれ、紫野と兄妹であることにこだわったんだろうなーと。

 そんな隆之介さんは、紫野いわく「ちょっと抜けてる」穏やかな男性。私の印象は、上辺だけじゃない優しさ・包容力を持った人、でした。泳げない人、体力のない人が、溺れかけた人を助けることはできないですよね。紫野の救いだっただろう彼は、本当の意味で強い人じゃないかな、と思いました。

 義理の兄妹に生じた緊張が緩む時、ある食べ物の描写があって、キャラの心情を象徴するよーな演出が、ほんっと心憎い! しっとりふわふわで、黄色いアイツな! 私も食べたい。
 すんごくオススメです。完結済、全14話の中編。

文房具売り場の遠野さん

2012.06.01.Fri.09:49
文房具売り場の遠野さん
作品一覧 まめご 様)

 大型書店内の離れ小島、文具売り場で働くアルバイトの遠野さんと愉快な仲間たち。この話はフィクションです。実在の会社、人物、他諸々とは一切関係ありません。ないんだってば。(あらすじ 作者様)

 かるーく楽しく、テンポ良く読めるお仕事もの。
 中身オッサンな遠野さんと仲間たちの会話がすっごい笑えるw(下ネタ含) 「マッパにエプロン」談義はめっさ笑かしてもらいました。

 友人に書店文具売場の担当だった子がいるので、カード発注とか手帳カタログとか、個人的には懐かしい響きー! めちゃくちゃリアルなフィクションです(笑)
 一話完結のシリーズ。全十二話。気が付いたら最終話、ってくらいサラリと読めます。おすすめ。
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