マーテロイドプラス

2008.09.09.Tue.01:08
マーテロイドプラス
(掲載サイト:AS ASAS de ASOU 麻生新奈 様)

 アンドロイドが一般に浸透しつつある未来の世界。アンドロイドメーカーの大手に勤める砂沙(サーシャ)の担当は、子育て専用機種の新規開発だったのだが───。(あらすじ KONA)

 ストーリーの軸は、主人公のプロジェクト移籍で担当した、警察用機種に絡む不審な動きの追跡ですが、「ロボットにどこまでさせるか」 という描写が多くて興味深い作品でした。「乳児の世話はロボットに任せて良いのか」 とかね。その辺を掘り下げた作品も読んでみたいな、と思ってしまいました。
 そして、こちらを読んで深い溜息。アシモフのロボット三原則と現実のロボット工学の関係に思い至ったからです。

 というのも、軍事産業からオファーがあったと語るロボット工学の研究者の話を思い出したんですね。彼は、学生達の 「軍事は止めましょう」 という言葉でその誘いを辞退したのですが、軍事は資金力があり、好きな研究が思い切りできるというメリットがあって、決断するまで随分迷ったと仰ってました。

 あの研究者にとっては、ロボットに託した夢の方が勝ったけれど、無人のヘリで人々が虐殺されたりするこの時代、そうじゃない場合が多々あるんだろうと切なくなってしまいました。

 えー、話がそれてすみません。こちらの作品、若干詰めすぎな感はあるけれど、エンタテイメントとして十分面白いです。全6話ですが1話が長めなので、感覚的には中編~長編の間くらいでしょうか。完結済。

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