戦国リーゼント

2013.07.18.Thu.22:51
戦国リーゼント
作品一覧 寛喜堂秀介 様)

 時は戦国。 ヤツらは突然やってきた。 唸るバイクにはためく長ラン。風になびくはリーゼント。 喧嘩上等の暴走族。山田正道と舎弟100名、乱世に特攻むぜ! 「……ところで、戦国時代ってなんだァ?」こんなやつらが乱世をナナメ上に突っ走る戦国ヤンキーコメディ!(あらすじ 作者様)

 戦国時代に、バイクごとトリップした暴走族の山田と舎弟たち。信長とタイマンしたのち、彼の兄弟分となった山田は、信長の野望を助けていきます。

 バカだけど、義侠心に溢れる山田がいいキャラw 脇役もいい味。各話の最後にちょいちょい出てくる、濃姫(信長の正室)かわええ。

 脳筋な彼らが、歴史に関わっていく過程は、笑えるし面白い!
 なんせ、「信長? 誰?」っていうレベル。トリップ後も暴走しまくりで、あっというまに燃料を使い果たすしw そんでもって、石油王フラグが立つという超展開。
 とっても気楽に読めるので、軽くて笑えるお話をお探しの方はぜひ。全27話。完結済。

架空戦国小説・夫婦雛物語

2012.09.07.Fri.21:31
架空戦国小説・夫婦雛物語
作品一覧 赤城康彦 様)

 小豪族大高氏の嫡子として生まれた千丸は、大高氏を征服した中村氏の娘、雪姫を妻として娶る。本来なら一家の頭領となるはずが。先祖より受け継いだ城一つを守るために中村氏の家来として、征服者の娘婿として、幾多の戦場を駆け巡ることになった。若き小豪族夫婦と、それを巡る人々を通じて描き出される戦国絵巻。(あらすじ 作者様)

 ちょっと余裕が出てきたような、ないような日々を送ってます。そんな中、拝読したこちら、とっても印象深かったです。

 夫婦の絆の温かさ、戦国時代の残酷さ。生と死。愛情と怨嗟が、このお話では表裏一体。
 また、主人公が仕える大豪族と、宿敵の対比が上手いんです。ただの悪役に留まらない敵って、魅力的ですよねえ。
 その二人が主人公夫婦の運命と絡んで……と、書きたいことはいろいろあるけれど、まずは読んでみていただきたい! 愚直なほど真っ直ぐな主人公の生き様、彼を取り巻く人々の選択に、感じるところが必ずあると思うのですよ!

 ただ、この手の小説に不似合いなカタカナ語の使用が、少々もったいない けれど、物語そのものは非常ーーーーに素晴らしいので、それを理由に読まないのは、もっともったいない。全十三話、完結。おすすめ。

雨音色

2008.10.17.Fri.12:29
雨音色
(掲載サイト:山紫水明 佳 様)

 時は大正。刑法を教える貧乏大学助教授と勝気な財閥令嬢の、見合いからはじまったせつない恋。(あらすじ KONA)

 雰囲気がすごく好きです。せつないけど、淡いというか。余白多めの、独特な改行のリズムが、不思議と心地いいんですよね。心優しい助教授と勝気な令嬢、刑法と恋愛という、全く対照的な要素が引き立てあってて素敵です。
 それにしてもオムライスデート、いいなー。 当時まだ珍しかったであろう「ジャズ」や「洋食」が、二人の距離を縮めるドキドキ感を盛り上げます。 今なら・・・「ベトナム料理デート」みたいな感じだろうか・・・(←自分が好きなだけ) 身分違いの恋の行く末に、読む側もドキドキです!

 読みはじめ、家政婦さんの名前に吹いたのは秘密w 長編完結済み。番外編「夏時計」、続編「コ ト ノ ハ」も完結。そして、こちらの作品、オンライン小説には珍しい、イメージPVがあります! 併せてご覧になると、せつなさ倍増。

 YouTube 「雨音色」 2:14

明けの鴉の啼かぬ間に

2008.10.11.Sat.02:15
明けの鴉の啼かぬ間に 【R15】
(掲載サイト:真夜中の揺籃 桜庭 馨 様)

 女三の宮こと紗沙(さしゃ)は、父である朱雀帝の譲位とともに、時の権力者、源氏の君に降嫁した。人形のように虚ろな日々を過ごす紗沙は、幼い頃出会った若い公達・柏木と再会し、身を焦がす恋に足を踏みいれる。(あらすじ KONA)

 作者様の説明によると、「源氏物語翻案ミステリ風小説」だそうです。柏木との忍ぶ恋によって少女から大人の女性へ変貌する紗沙に、切なくて切なくて泣けた。
 また、比類なき権力者となった壮年期の源氏の君 (いわゆる光源氏) の存在感は圧倒的! 冷静な駆け引き、その奥にかいま見せる歪みにゾクゾクします。彼の最愛の女性、紫の上の描写も素敵。

 複雑な人間関係さえクリアすれば、道ならぬ恋にドキドキするも良し! 源氏の君の政治的手腕に惚れ惚れするも良し! 紗沙の恋すら組み込んだ権力争いの、本当の勝者は? 私自身の持っていた源氏物語に対するイメージが完全に変わったと言っても過言ではない、そんな作品でした。

 リンクしたサイトTOPの、説明文最後の行から小説コーナーに入れます。全20話、完結済み。

見つめるだけの

2008.08.15.Fri.04:28
見つめるだけの
(掲載サイト:Garden きくこ 様)

 ときは江戸時代。大名の姫として生まれた長子(ながこ)は、義兄であり許婚の静香と三年ぶりに顔を合わせる。静香に思いを寄せる長子だが、彼の物憂げな様子が気にかかる。そんな折、一人の男が現れて───。(あらすじ KONA)

 わがままでお転婆だけど、まっすぐな長子がかわいいですー!! 大名の姫としては変わり者で、お茶やお花より、剣が好き(笑) 男性陣は、婚約者の静香様も素敵だけど、長子の前にふらりと表れる、伊織の簡潔な率直さに惚れる。短いセリフが多いのに、印象に残るんですよね。不思議。男色の老中、若林もいい味出してます(笑)
 脇役では、長子の叔母、香月様も素敵です。時に突っ走りがちな長子を諌める、凛とした雰囲気に惚れる! 設定では同じ年頃なんですが、自分とは全然違うな!

 続編「シンプル・デイズ」、「たまゆらに花を抱いて」も完結。

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