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クリフエッジシリーズ 第一部:「士官候補生コリングウッド」

2013.11.19.Tue.23:20
クリフエッジシリーズ
第一部:「士官候補生コリングウッド」
 【R15】
作品一覧 愛山 雄町 様)

 人類が宇宙に進出した未来の時代。
 アルビオン王国軍のスループ艦ブルーベル34に配属されたクリフォード・コリングウッド士官候補生は、行方不明となった商船の捜索任務に参加する。当初はただの遭難と思われていた行方不明事件だったが、その宙域には、敵国の影がちらついていた────。(あらすじ KONA)

 スペースオペラは、中学生のころ読んだ銀英伝ぶりでしたが、ほんとーーーーに面白かったです!! そして、おそるべき完成度。以下、長めの感想&この物語の歩き方提案。

 主人公クリフが乗るブルーベル34は、行方不明船の捜索中に所属不明の戦艦と交戦。そこから、知略を駆使した侵入作戦から戦艦同士のガチンコ勝負に。
 頭脳戦、火力で上回る強敵との戦いにしびれました!!

 このお話がすごいのは、設定や知略もさることながら、艦の出力と距離から移動時間まで算出した「本気」の小説であること。SF好き・設定好きの方は、たまらないですね。
 一方そうでない人には、プロローグと最初の二話が壁となって立ちはだかるでしょう。そこを何とか! 話が動く三話から、すごく面白くなりますから! ……え、ムリ? よしわかった!

・クリフォード・コリングウッド……主人公
・アルビオン王国……主人公の国
・ゾンファ共和国……敵国
・ブルーベル34……主人公が乗ってる艦

 最低限、この四つを押さえておけば、設定読み込まなくても、たぶんおk。
 主人公は常に最前線にいるので、彼の言動を追っていれば、迷子にはならないと思います。

 中盤以降は、まさに死闘! でした。勝利をもぎ取るのは、はたしてどちらの陣営か? ……と、物語はとっても殺伐としてるのに、主人公のほよーっとした感じとのギャップが良かったですw さすがに最後は主人公のほのぼのオーラも霞む、容赦ない展開でしたが。
 ちなみに、女性キャラが多数出てきますが、ハーレムどころかヒロイン不在w 
 こんな小説はじめてみたよ。

 いい小説読んでる時間って、本当にしあわせです。皆も読んでしあわせになろう。
 第一部は全19話、第二部は全17話で完結。さらに続編を予定しているそうです。めっちゃくちゃ楽しみ! わーい!

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ENCOUNTER

2013.08.13.Tue.23:42
ENCOUNTER
作品一覧 雑兵 様)

 ネットとリアルが融合した近未来。
 高校で孤立していた藤宮直樹は、学校帰りに偶然寄った地下街で、サイバーテロに巻き込まれた。VRの戦争ゲームで得た経験を頼りに、彼は、居合わせたクラスメイトとともに、地上への脱出を試みるが───。(あらすじ KONA)

 おおおお面白かったですー! ひさびさに鳥肌立った!
 サイバーテロにより、地下街に閉じこめられた主人公とクラスメイト三人。彼らを襲う、圧倒的な緊張感と絶望感といったらもう! ゾクゾクしたワー

 なんといっても、主人公の行動にものすごくリアリティがあるんですよね。
 彼の武器の扱いや、脱出ルートの選択は、そんな知識がゼロの私にも説得力がある。作者様の造詣が深いからこそ、この脱出劇に圧倒されるのだと思います。

 さらに感動したのは、SF的な映像をクリアに思い描ける、高い文章力。
 たとえば、SF映画でよくある、ホログラムのインターフェイスを空中で操作するシーン。あれを言葉で表現するとこーなる! という、正しいお手本のような一場面があったり。

 クライマックスは「そうきたか」っていうのが二つもあって、最後までハラハラしっぱなしでした。いやー。こんな作品に出会えるなんて、なろうさんも本当、懐が深い。

 残酷描写はけっこうハードです。耐性のない方はご注意を。
 全七話ですが、一話の分量が多いので、文庫一冊くらいのボリュームはあるかも。続編もすっごい楽しみー! 

天使君と変人とわたし

2013.05.31.Fri.23:05
天使君と変人とわたし
(掲載サイト:空想庭園 長月京子 様)

 八つ年上の兄貴が、突然会社を辞めて、たこ焼き屋に転職した。これは、変人な兄と、兄の屋台を手伝う美貌の青年と、平凡な私の物語。(あらすじ KONA)

 こういうお話、好きだー。
 天才肌な兄と自称平凡な妹の関係だったり。それにまつわる妹の心情だったり。○○と思わせて実は、みたいなところだったり。ツボにくるポイントはいろいろありました。
 特に、兄の「感情」に関する考え方は、全面的に同意。私もそう思ってたー! とがっちり握手したくなった。笑。
 美青年・天使君の純粋さも、ほどよいスパイスです。

 何といいますか、この作品のように、「小説」のギミックが小気味よく使われていて、かつ、ほのぼのした雰囲気のオンノベって、意外と希少だと思います。
 全15話、完結済。さくっと読めておすすめ。

ワイルドヘヴン

2012.12.18.Tue.00:31
ワイルドヘヴン
作品一覧 T長 様)

 他惑星から宇宙生物を輸入して、産業やペットとして利用するのが当たり前になった、近未来の地球。宇宙生物管理局、衛生課に配属された尾沢巧は、ヤクザじみた問題上司・佐古田とコンビを組まされる。一方、逃亡した肉食宇宙生物〈カミツキ〉のゼッカイは、とある施設で飼われていた草食動物のチュニと出会うが…。(あらすじ 作者様)

 お も し ろ か っ た ー !!
 最初は佐古田を、ただの厄介者だと思っていた主人公。しかし彼は、横暴上司の心に潜む、宇宙生物への複雑な思いに気づきます。やがて二人は、ある計画の存在を知り────。一方、宇宙生物のゼッカイとチュニは、奇妙な巡り合わせによって、行動を共にします。
 この二つのコンビが、物語のタイムライン上を疾走!

 なんつっても、物語の鍵となるチュニが、めっちゃくちゃかわいい。ほんとに、何この子。かわいすぎ。
 どのキャラも生き生きと話して、考えて、動いてる感じ。宇宙生物の生態や、彼らの、地球人とは異なる生命観も面白かった。

 さらに終盤あたり、佐古田とゼッカイの言語を超えた対話には、やられました。泣けた。
 たとえば、マンガ版ナウシカや寄生獣は、「生命とは何か」であったり、異種族の共存がテーマだと勝手に思ってるんですが、この作品も、それに通じるものがある気がします。

 物語は、「赤ずきん」の寓話や、現代ペット市場など、いくつかの暗喩を内包しつつ、しかし決して難しくないです。スピード感ある話運び、文章、構成は、ネット小説としては高レベル。
 全33話。ほどよい長さで完結してて、おすすめ。もっと評価されてほしい作品。

スレイブドール

2011.09.18.Sun.14:05
スレイブドール
(掲載サイト:赤に緑を混ぜたもの 灰赤紫 様)

 私の通う女子高は、生徒みんなが共有する恋人で、素敵な「男の人」がいる。外から隔離されたこの世界は、けれど少しずつ変化をきたして────。(あらすじ KONA)

 うーーーむ、面白かったです。
 少女たちの恋人として配置された高性能ロボット。幻のE棟。微妙な違和感を抱きながらも、主人公は学校生活を続けていくが……というお話。

 序盤は、全寮制の普通の女子高、かと思いきや、この学校の不可思議な点が少しずつ明らかになっていきます。
 伏線の張り方、そして、じわじわ迫ってくる、真綿にくるまれたような、不穏さ。その演出がすごく効いています。何というか、独特のトーン・質感を帯びた物語です。

 ハッピーエンドじゃなきゃ気がすまない! って人じゃなければ、まずは一読をおすすめします。ちなみに私は、中盤以降は先が気になって気になって……気が付いたら一気読み。
 サイト様より、中華風の完結長編、「紫香宮に咲く花は」 と、どちらを紹介するかで迷いましたー 後宮+陰謀もので、凛とした女の子が主役のこちらもおすすめです。

 ☆ 続きはいただいたコメントのお礼です ☆
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缶詰ヒーロー

2010.09.30.Thu.05:49
缶詰ヒーロー
(掲載サイト:たとえ馬鹿ダと呼ばれても SHINE 様)

 世界中で大ヒットの玩具 『缶詰ヒーロー』 は自律型人形。今や彼らと共に戦う【グラディエイト】なる娯楽は人気を博していた。 青年は闘う、借金返済という大義名分の旗の下に。(あらすじ サイト様より)

 超超超面白いんです、こちら! けど! 五年ほど更新が途絶えています・・・。しかもすごくいいところで(泣) ううう。

 気を取り直してご紹介。缶を開封するまでは何が入っているか分からない、缶詰ヒーローと呼ばれる機械人形の大ヒットが、世界経済を動かしている未来のお話。
 物語は、缶詰ヒーローに全く興味が無い大学生、石若翔太(いしわか・しょうた)の元に、缶詰が届けられたところから始まります。
 この頃、世間は缶詰ヒーロー同士を戦わせる【グラディエイト】に夢中。

 この、【グラディエイト】のルールが非常ーに独創的! ふだんはは自律で動く缶詰ヒーロー。しかし、【グラディエイト】は持ち主の五感をシンクロさせて戦います。だから、持ち主の意識と機体の性能で、勝敗が左右されるのです。
 けれど、【キリイ】は、缶詰ヒーローでも最弱クラスの 「リアル」。そんな彼女と主人公が、【グラディエイト】をどう戦っていくかが見所です。
 缶詰ヒーローは、神話の神々や幻獣を模した者もいて、それぞれ個性的。彼らのガチンコバトルが熱い!

 主人公のキャラも一癖あって、独特な印象。辛口毒舌、ヘビースモーカーで、基本やる気ありません。そして絶対にデレないw
 だけど根は熱く、バトルでたびたび見せる本気はまじかっこいいです。彼の缶詰ヒーロー、【キリイ】との口喧嘩も楽しい

 文章が力強くて、時折哲学的で、SF的な描写もすごくて・・・作者様は当時高校生だったようなのですが、ちょっと信じられないほどの知識量・文章力でした。才能ある人がいるもんだ。
 にしても、どこぞの出版社から、続き出してもらえんだろうか。伏線の内容が気になりすぎる。
 バトル好き・ロボット好きな方におすすめの長編!

 ☆ 続きはいただいたコメントのお礼です ☆
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EX=Gene

2010.07.20.Tue.04:15
EX=Gene
(掲載サイト:たわごと御殿 かるめん 様)

 世界中で猛威を振るった病原体、『EX=Gene』。いったん発症すれば、その者は人間を超越した能力の持ち主、『強化人類 (イクステンデット) 』 へと変貌する。これは、異能者となった彼らの平穏とは程遠い物語。(あらすじ KONA)

 いーやーーーー、めっちゃくちゃ面白かったです! こちら、己の存在意義を賭けた、人間同士の熱い戦いのお話です!!!
 このシリーズ、どれ読んでも面白かったのですが、特に第三話 「射手座の矢」 は恐るべき完成度。狙撃手同士の手に汗握る戦い、神話による暗喩、伏線・オチ、どれもお見事。続く四話は、陰惨でしかも連載途中で止まっていますが、とっても興味深い。

 バトルの緊張感は半端じゃないのに、笑えるところはきっちり笑える緩急にも脱帽ですし、異能戦と同じくらい心理戦に重きを置かれている辺り分かってらっしゃる! JOJOや寄生獣などの名作にも匹敵すると個人的には思いマス。

 同じ作者様のクロスオーバー二次創作、「のび太 VS ゴルゴ13」(Arcadia) もヤバイ。のび太 (公式設定で射撃の名手) とゴルゴの夢の対決とかねー。二人ともかっこいいのに、絵的に想像すると笑えるw こちらはエピローグを残すのみで、本編は一応完結・・・なのかな。

 「EX=Gene」 の一話は冴えない三十路男が主人公だし、オンノベの主な読者層からは敬遠されそうですが (汗) 個人的には全てがどストライク! 超ー面白かったです。はー、それにしても作者様の復活を切に願います。いつまででも待つよ!

 ☆ 続きはいただいた拍手コメントのお礼です ☆

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修理屋と客

2010.03.29.Mon.07:53
修理屋と客
(掲載サイト:孵化する心 菊永まき 様)

 半ば廃墟となった高層アパートや雑居ビルが立ち並ぶ、朽ちかけた町。壊れた小鳥を手にした少女、玲玲は、噂を頼りに、機械なら何でも直せるという男を探して歩いていた。(あらすじ KONA)

 いつの間にかブクマしてた近未来SF。どこで知ったのか全く思い出せないのですが (老化ヤバイ) 自分GJ! すっっっっごい好きなお話でした!
 主人公の少女、玲玲以外の主要キャラは、みんな職業で呼ばれています。機械を直す 「修理屋」、エキセントリックな 「解体屋」、美形でつるっぱげの 「道具屋」、おっさんの 「配管屋」、少し気難しい爺さん、「虫屋」。彼らの関係がとにかく良いのです。
 互いに干渉しないけれど、でもそれは無関心だからじゃない。彼らの間に薄く空気のように存在するのは、ただただ控えめな思いやり。気づけば、そのさりげない温かさがほんのりと胸に沁みこんでくる感じなのです。

 語り過ぎることのない、淡白な文体もお話にすごく合ってます。「水銀灯ロード」 から 「ヨコハマ・ノート」 の流れは泣けた。SF特有の切なさも好きです。

 音楽でも映画でも、誰もが知ってる作品じゃなくても、自分にとって特別な作品があるとして、私の場合、こちらが正にそんな感じでした。いや、私の知らない所で有名なのかもしれないですが! こういうブログやってる割に自分疎いし。
 じんわりしたい方におすすめの、連載中シリーズ作品。綺麗なイラスト付。

10/10/01追記:完結しました。じんわりするラストでした。作者様、お疲れ様でした!

機械じかけの王国

2009.11.26.Thu.03:41
機械じかけの王国
(掲載サイト:ラズベリータイム 流悠ちか 様)

 心を持ったロボットの青年と、彼を生み出した少女の密やかに育ってゆく絆。だが、天才と謳われた少女の周囲に不穏な気配が────。(あらすじ KONA)

 ロボットと人間の恋・・・この手の設定、すごい好みです。更にこちらは、究極にプラトニックな関係なためか、古き良き少女マンガのような雰囲気がすごく良かったです。二人の思いが少しずつ成長していく過程がほんとイイ
 もちろん、お話はそれだけじゃ終わらない。ハラハラや切なさもありつつ、最後のシーンはうるっときました。一見本筋と関係なさそうなタイトルに、徐々に焦点が合っていく感じも面白かったです。

 そして、少女が、ロボットの青年を 「キミ」 と呼ぶのが妙にツボで(笑) 「貴方」 とか 「君」 じゃなくて 「キミ」。主従であり、創造者と創造された者であり、恋人でもある彼らの微妙な関係が、その呼び方に表れてる気がします。
 SFですが、堅苦しくなくさらっと読めます。特に女性におすすめ!

我が名は皇帝の勝利

2009.03.04.Wed.02:23
我が名は皇帝の勝利
(掲載サイト:黄昏ニ堕ル丘 六道 イオリ 様)

 300年以上争いが続く宇宙。それを再統一しようとする国に侵略された 「簒奪者」 と 「その国最後の王女」 の物語。(あらすじ サイト様より)

 アンケートで教えていただいた作品です。カテゴリー的にはスペースオペラですが、「簒奪者」 ラディスラーオと、「最後の王女」 インバルトボルグのすれ違い夫婦ものという印象が強かったです。コミカルな前半から一転、後半の切なさと言ったら・・・! 悲劇と喜劇は、実は背中合わせなのかも、と思ってしまいました。
 また、侵略戦争に巻き込まれるという物語上、主要人物たちの 「死」 が様々な形で描かれます。もちろん、それらは悲しみを伴うのですが、彼らなりの信念や生き方を全うした幕引きに清々しささえ漂うという。この作品の凄い所です。

 長い名前や頻繁に入れ替わる視点に 「はて?」 となりつつ、慣れるとサクサク読めました。「簒奪者」 と 「最後の王女」 それぞれの選択を、ぜひ最後まで見届けていただきたいです。メインではありませんがBL要素あり。長編完結済。

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